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相続について

自動車の廃車と相続について

余命いくばくもない病人が家族にいて、その人が病床にあって自動車を運転しないと見込まれるときには、対応がいくつか分かれます。その自動車をそのまま誰かが乗る場合には、亡くなった後に名義変更などをするのがかなり大変になるため、できれば生前のうちに名義変更の手続きを行うことが大切です。

また、名義変更をせずに本人やその家族がもうその自動車に乗らないので廃車にしたいという意向を持っている場合もあります。この場合は、亡くなる前に廃車手続きを行う必要があります。普通自動車については抹消登録を行えば自動車税が月割りで還付つまり還ってきますから、早ければ早いほど還付額が大きくなる可能性があるだけ、早めの手続きが必要です。

もし、その自動車の所有者が亡くなった場合は、自動車の名義をどうするにしてもかなり手間になります。相続人が通常いるはずなので、その相続人すべての印鑑登録証明書が必要となり、車検証上の名義変更を行った場合には、車検証上の所有者が相続人の名前がすべて記載されるようになります。このため、今後その自動車に関して名義を動かしたりする場合には、その所有者にある名義人すべての印鑑登録証明が必要になるため、それだけ手間になります。

廃車についても同様です。廃車にも所有者の印鑑登録証明が必要になりますが、所有者が相続人が複数名いる場合にはすべての印鑑登録証明が必要ですから、そろえるのに大変な手間がかかります。廃車一つとってみても書類をそろえるのに一仕事になってしまいますので、相続人云々というよりも生前に本人を含めて家族で話し合って、できれば生きている間に名義変更なり抹消登録なりを行っておくことが重要となります。

なお、こうして名義変更をした場合の自動車税についてですが、所有者が複数人いる場合には誰に納税通知書を送るべきかについて都道府県税事務所から照会の文書が来るのが通例です。このとき回答しなかったりすると誰に納税通知書を送付するべきなのか困る事態になり、役所にとって余計な仕事が増えることになりますので、代表者を特定してほしいと督促される羽目になります。

自動車税も課税ができずに宙ぶらりんのような状態になりますから、自動車税を車検の時に陸運局に申請して車両を運んだ際などに合わせて払わないといけないようなことになります。車検費用が膨れ上がりますので、できるだけ早めに代表者を定めることが必要となります。